単身 2003年 香港(一)

第5回 2003年2月19日(水)〜2月28日(金)

2月19日(水)曇り

目的
香港へはこれで5度目となる。
九龍サイド、香港島サイドの行き来はもちろん、広九鉄道での移動も経験済みなので
ある意味、日本での地理より知ってるかも・・・と言うわけで、歩き馴れた街である。
今回の目的は、香港で2月21日から27日まで開催される武術大会(競技大会目次参照)に参加することと、
師父の生死を確かめること。
師父と私が初めて会ったのは1997年で、以来3度にわたって私は‘楊式’太極拳を教えてもらいに香港に行っている。
(太極拳修業目次参照)
なかなか思うように行けないのと、私の技術不足でついていくのがやっとだったが、2000年にようやく仕上げることができた。
それ以来私は香港に行ってないし、手紙や年賀状を出しても返事が途絶えていた。師父は今年83歳になる。
とにかく心配だった・・・。

新幹線で・・・
成田へは上野まで2時間ほど新幹線、それから京成線で1時間。
前日遅くまで仕事をしていたため、大会参加のための事務局の確認や、出場日程などを新幹線の中で読もうと思って、
資料とメモを取りながら乗っていた。・・・そして1時間経過・・・「ゲー・・・気持ち悪い・・・」
情けないことに新幹線に酔ってしまったのだ!「うーー、まだ1時間ある・・・気持ち悪いよお・・・」
新幹線に乗って酔う人なんているんだろうか・・・?(笑)

キャセイパシフィック
今回の航空会社はキャセイパシフィック。初めての航空会社だ。
いったいどこの航空会社なのだろう?
搭乗待合ロビーでインド人らしき人に聞いてみた。香港とアメリカの合弁会社なのだそうだ。
機内はガラガラだった。椅子の背もたれにテレビがついている。
香港まで5時間のフライト中に私は中国語字幕の洋画を2本見てしまった・・・。
2本目は現在公開中の「レッド・ドラゴン」
ところが!クライマックスでプツッ!あと10分ほどで終わるという矢先、機内アナウンスが・・・。
「当機はこれから着陸に向けて・・・」
えー!?そんなあ、眠いのこらえて中国語字幕読んで見てきたのに、そりゃないぜー(泣)
ちなみに帰りは3時間のフライト時間だ。映画を見て帰ってきたことは言うまでもない。

蝉さん
代理店の人が送り迎えをしてくれることになっていた。客は私ひとり。
やってきた人は「セミです。ミーンミーン鳴く蝉です」と名のった。
遅れてきて客である私を待たせた上に、ものすごく無愛想だった。
帰国の飛行時間を確認するのも命令口調だったし、「離陸時間は10時です」と言ってるのに
「チケットで確認して」などとほざいてる。そっちの仕事でもあるはずなのに!
聞けば、送迎だけのアルバイトなのだそうだ。
蝉さんは50歳代の男性だが、香港も不景気で仕事がないということだった。
だが、あんたのように愛想がなきゃ、なおさら使われないわよっ!


明日は、大会の手続きとゼッケンをもらいに‘沙田’へ・・・。







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