白磁
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定窯
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「牙白劃花蓮花梅瓶」
景徳鎮、高嶺山の土で焼かれた白磁。
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青磁
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汝窯
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「天青無紋楕円水仙盆」
宋の徽宗皇帝がつくらせた。
汝窯での製作は20年と短いため、現存する作品は30点と極端に少ない。
清の乾隆帝は復元を試みるが叶わなかった。
お気に入りだったこの水仙盆の底に詩を書いている。
当時の青磁は玉を理想とした。
玉のような肌合い、ひび割れも無い。
この青は「雨過天青」といわれている・・・
雨上がり雲間から覗く湿り気を含んだ青空の青。
「雨上がりの空の青」という意味の「雨過天青」を私は見てみたかったのだ。
この盆は油断すると見逃しそうなほど小ぶりだった。
青というか、水色というか・・・何とも形容し難い淡いブルーだった。
「へえ・・・これが「雨過天青」か・・・」と眺めた。
玉に限りなく近い仕上がりをみせ、トロンとした艶があった。
きめの細かい完璧な焼き上がり。
それは他の青磁と比べてみれば一目瞭然。
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宋磁
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龍泉窯
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「粉青盤口鳳耳瓶」
透明感を帯びた淡い青色か特徴。
青銅器の形を模した作品が多い。
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哥窯
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千利休が好んだ黒の‘天目茶碗’
禾目(のぎめ)という釉薬の縦線が特徴的。
冷えて固まる際の時間差を利用し、貫入のひび割れに灰をしみこませて
わざと黒の模様を作ったものもある。
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唐磁
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景徳鎮
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唐代に入ると西洋からコバルトが入るようになり、
これまで出せなかった青が表現できるようになった。
景徳鎮は高嶺山の白磁が見事である。
この白磁に筆で青の模様を書き込んだ。
景徳鎮が現在も焼き物の街として有名なのは、
こうした時代の変遷に適応し、新しい挑戦をし続けたからであろう。
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