2005年北京最終日

3月7日(月)
最終日
「帰国」

楊洋(ヤンヤン)
現地係員が6時30分に迎えに来ることになっている。
きのうホテルに帰ってきた時にフロントに「明日の朝、5時30分に起こしてください」とモーニングコールを頼んでおいた。
ついでにお弁当にしてもらっている朝食も5時30分にもらうことに変更してもらった。
実はお弁当の朝食は6時30分にもらうことに現地係員がチェックインの時に話していたのだそうで、
フロントの人は困っていたようだったが、「5時30分!」ということで交渉成立!(かなり強引)

5時30分に起床し、フロントに朝食をもらいにいって、部屋で食べた。
少しでも荷物を減らさないことには・・・(笑)そうなのです。大変な荷物になっちまいました。
ローラーのついたカバンの上に、予備に折りたたんで持ってきた同じくらいの大きさのカバン・・・。
剣と書道用紙は肩にかけて、手には手荷物の小さなカバン・・・。
これ以上はひとりでは持てましぇーん・・・状態。
ローラーがあってもその重さに変わりはなく、かなりの重量だ。
迎えに来た現地係員の女性にも「たくさん買い物しましたねー」と驚かれてしまった。

送迎は私だけなので乗用車の中は運転手さんと現地係員の女性と私の3人だけ。
「それにしても、ずいぶん買い物しましたねー。tuziさんは買い物をしに来たんですか?(日本語)
と聞かれてしまった。
「いいえ、観光です(笑)」(日本語)
私は現地係員の女性の名前を知らなかったので、今更ながらと思いながらも
「お名前を教えてください」(日本語)と聞いた。
「ヨウです。木を書いて太陽の陽を書きます」(日本語)
「楊、なにさんですか?」(日本語)
「ヨウです。ヨウヨウです」(日本語)
「どういう字を書きますか?」(日本語)
「太平洋の洋です」(日本語)
「ヤンヤン!」(中国語)
「対!そうです!tuziさんは中国語ができますね!発音で分かります!」(日本語)
「少しです(笑)」(日本語)
ヤンヤンは20代前半の若い女性である。なのに、髪は寝癖だらけだし、化粧っ気はないし、
うぶ毛がのびてうっすら黒くヒゲのようになってるし・・・(笑)
ヤンヤン、かわいい顔してるんだからヒゲぐらい剃っとけよ♪


北京空港にて
飛行機は8時25分発だ。
荷物を預けると全重量22kgという過去最高記録を樹立!
剣と書道用紙は長さがあるため、別カウンターに預けて、っと・・・税関では持ってた水を空けられた。
テロ対策?厳重な検査だ。
そういったもろもろ出国手続きを終えて、時間的に出発ギリギリかと思っていたら案外に余裕だった。
免税店などを眺める時間的余裕すらあった。
空港内で買い物すれば日本円が使えるが、私は人民元も20元くらいしか残ってないし、
特別欲しいものもないのでお値段チェックのつもりで眺めていた。
空港内にもハンコをその場で彫ってくれる人がいた。
篆刻の勉強のつもりでジーッと見学していた。
いやあ、このおじさんの技術は凄かった!
まず、下書きをしない!いきなり彫り始めるのだ!
そして、ノミ一本で仕上げてしまう!
どんな小さい文字でも、どんな小さい印鑑でも同じ大きさのノミ一本しか使わなかった。
私が東安市場の地下で彫ってもらったおじさんなどは、念入りに下書きをし、電動ノミまで使ったというのに。
空港のおじさんは凄かった!見とれてしまった・・・。
時間がない人を相手に商売するわけだから、このくらいの技術がないことには空港では商売にならんのだろう。
それに加えて、仕上がりの巧いこと!味のある、とてもいい字を彫る人でした。
空港に出入りして商売ができるだけの腕があるというものだ。空港だからか、東安市場の5倍の値段でしたけどね♪
でも、このおじさんの技術なら考えようによっては安いかも・・・。
もう少し時間があったら、私のハンコをお願いしたいくらいでした。
それは「次回ねっ♪」ってことで。写真をお願いしました。
「かまわないよ」と快く受けてくれ、撮り終えてから、「おっと・・・寝癖直すんだったな」と、髪をなでてました(笑)

 仕事の早い人は、仕上がりのレベルも高い。


直帰!
いつもなら東京見物といきたいところなのですが、なんせこの荷物では、直帰!しかありません。
また、日本での日常が待っています・・・(涙)
ところが「tuzi now」3月に書いたとおり、‘帰ってきてから、緊張の疲れからか腹は痛いし、寒気はするはで・・・、
お腹が痛いですぅ。下痢ピーがとまりましぇん。熱が38.4度もあるんです。
てなわけで、荷物も広げたまま片付けもしてない状態です・・・。寒かったもんなぁ・・・北京。

その後、あんなに重たい思いして買ってきたものを片付けてみれば、まぬけな品々ばかりが並んでるありさま・・・。
それと、ひとり旅の思い出のフィルム8本。枚数にしてざっと190枚・・・。
それも、見て分かるのは私だけ・・・みたいなのばっかり(笑)
氏隠にもおばちゃんにも、北京で出会ったノボテルさんにも焼き増しして写真を送った。
氏隠とノボテルさんからはメールで連絡がとれたので安心したが、問題は、おばちゃんだ。
借りてきたカメラにお菓子やお礼を添えて送ったが、「着いた」という連絡がない。
数ヵ月後、返信用封筒を入れて再度、「着いていたら連絡をくれ」と封書を出したが、それにも返事がない。
荷物は保険付きで送ってあったので問い合わせてみると、郵便は配達されたはずだし、受け取ったことも確認されている・・・。
だったら連絡くれよっ!・・・てな感じで、私は日本での日常に戻っていったのでした。


6月になって・・・ 

旅行記公開
この最終回には4月の反日デモを受けて、暴言ともとれる文を公開してしまいました。
感情的になったつもりはありませんが、言葉が過ぎたようです。
結果的に私が言いたかったことは‘仲良く’していきましょう。だったのですが、
私の文才の無さも手伝って、どうもうまく真意が伝わらなかったようです。
そこで、大量削除!(「tuzi now」2005年6月15日参照)

私は中国が好きです。
中国のなんでも好きですし、どんなことがあっても‘好きでいる’そう話したこともあったはずです。
ですから今後何度でも中国を訪問したくなってしまうことだと思うのです。
次回に備えて4月から忘れかけていた中国語の勉強も再会しました・・・。
というのも、買ってきた筆が魔法のようだったんです・・・もっともっと欲しいです!
それに、筆立てもガマンして買わないできたし・・・
空港でハンコ彫ってたあのおじさんに彫ってもらいたいし・・・。
また北京体育大学に行って、次回こそは太極拳の表演服を作りたいし、武器だって欲しいし・・・。

って・・・全部買い物かいっ!(爆)

次に行けるのはいつのことか、今のところまったく不明です。
まじめな話し‘買い物’目的ではない、
なにかしらの目的が、現在の中国から見いだせた時、中国への旅支度を始めることでしょう。
それまで再会、中国!


駄文ご拝読ありがとうございました
2005年北京完

(2005年6月10日記)



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